永遠を焦がれるままに。A writer;美城丈二Another face綾見由宇也
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千の夜‐ある夏の日の朝
2008-03-07 Fri 07:43
 2007・8 筆記
 僕に忍んでくる悲しみよ、お願いだ、今こそ僕は、その千の夜を越えたいんだ。僕は僕を憂う。僕はもう、そんな僕に果ててしまった。僕は幼い頃から、空を見やるのが好きだった。いくつもの夜を越え、僕は満天の星屑を憎んだこともあった。月が翳る、そんな吹きすさぶ早暁、祈りを捧げたこともあった。けど、けど、いまこそ、僕にこの大いなる空よ、僕のそんな千の夜を癒しておくれ。僕が求めてやまなかったもの。「そこを飛び越えろ!!」と千の夜は嗤う。まだまだ迷ってもいいさ。だけどさ、もう、悲しみなんて、僕の中で朽ちてしまった。悲しいことばかりで、迷いたくはないんだよ、ほんとさ。「悲劇のヒロイン気取り」。嗤うがいいさ。僕は拭うなら、いまこそ暖かい泪を拭いたい。お願いだ。どうか、今こそ僕に、千の夜を越える運(さだ)めを与えたまえ。
  

  千の夜は、僕の夢をめちゃくちゃにしてしまった
  千の夜は、僕の愛を粉々にしてしまった
  うたた寝のとき、千の夜は
  僕に狂おしい夜明けを与えてしまった
  
 僕は、もう「ごめんだよ」とうなだれる。どうか、今こそ僕に、千の夜を越える力を授けたまえ。

 2008・2 筆記
 或る日の真夏日夜半、僕はそれを編んだ。
 それは僕にしか編めない代物だなどという、不遜な思いこそ立ち消えて陽の眩い頃になり、ようやく澄んだ優しい心根にゆっくりと支配されていく感覚が僕の中で宿ってきた。確かに未だ焦れているという惑いは、或いはこのどこかで感じられるが、軽い、飢えの渇きを癒されたかのような、一盛りの清涼水を飲んだあとのような舌触り、心触りを僕は深く、この底で抱きつつ察したようだ。
 これで佳い、のである。誰だって崇高なる他者にはなれないから自分流儀でこれはこれで佳いやと思う。
 ペテン師は遂にペテン師から脱却し得ず、歳を重ねていくのだ。それもまた僕らしい何十篇と重ねてきた、繰り言のひとつなのさ。
 
 千の夜、
 僕はまた遂にそんな想いに
 至る破目と成った。
 微かに満足している自分を知る。
 愛するものが打ちのめされており
 僕はいまこそ助けに歩を進めねば。

 どうか、見えざる神よ。
 僕は更に一段、この千の夜を越えて行きたいのだ。
 脅えさせてくれるなよ。
 あのひとが慾するものを
 僕はいま既に携えていることだろう?
 行く、行かなければ。
 そうするしか、僕には
 残された結論は存しない。

 逃げ道を作ればまた元の目闇だ。
 北風吹きすさむ日々の憂いがある前に
 ことを天邪鬼化する秋の空が大口を開けて待っている。

 僕よ、飲み込まれる前に行け!!なのさ。
 答えはとうとう知れず、かも知れぬ。
 それでも前のめりになってでも
 背を振り返らぬ自分が必要なのだ。

 僕は僕を窺い知る。
 僕はいまこそ行かねばならない。
 
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別窓 | 或る、ささやかなる(呟きという名の)詩篇 | コメント:2 | トラックバック:1 | top↑
さよなら、僕の「甘い蜜月」
2008-03-06 Thu 21:30
  ★まっくさん、有難う!!「 無理解という理解:美城×まっく=?」


 2006・7筆者・覚書
 ひとは、なぜ、生きているんだ、僕はなぜ、生きていかなくちゃならないんだ、とばかり想いつめていた時期があった。ひどく空虚な「暗い青春時代」の想い出です。だが、傍らの彼女は、いつもシニカルに嗤っていた。「しようがないじゃん、いまはそういうことに耐える時期ってことじゃん」「耐える?・・・簡単に、そう、言うなよ!!」

 喧嘩ばかりの毎日で、僕は恒にどこか飄然としている彼女を、多分、いま想えばきっと恨んでいた。「お金持ちのお嬢さんだからな・・・、奴にはこの苦悩は見えまい」僕は、そう、本気で考えていた(はずだ)。

 周囲の噂話にもひどく敏感で、そういった見えぬ気配に、直ぐ騒然となり、実際、酒の席で警察ざたになる、殴りあいも演じてしまい、そのたんびに彼女は、けらけらと笑いながら「また、お迎えにきましたあ」と暢気な舌を出し、僕の身元保証の立会人に進んで立候補しようとする。その余裕がとにかく厭で厭で仕方が無かった。

 「もう、いい加減、俺みたいな奴ほっといて誰かほかにいい奴、探せよ?」あの頃の、僕のそれが口癖・・・?

 「いいひと・・・?、あんたの言う、そのいいひとの定義がわからない。いいひとって何よ?、どんなひとがいいひとなの・・・?」
 「知るか、んなもん。自分で考えろよ。・・・もっとおまえにふさわしい相手だよ!!」
 「わたしにふさわしい相手・・・?、そうね、格好が良くて大金持ちで溢れるような情熱と夢を携えたひと」
 「ふん!!寝言、言ってらあ」
 「寝言なんかじゃないわよ。女は大抵、そう、想ってるわよ」
 「あっそう、じゃあ、そういう男を捜せよ」
 「いや、今だって居るのよ。言い募ってくる男ぐらい、何人だって居るわよ」
 「だったらよ、そっち、行けよ。俺なんかに関わるよりよお、そっち、行けばいいじゃん」
 「ほんとにそっち、行ってもいいのね。そっち、行くわよ」
 「どうぞご随意に!!、そっち、行け行け行け行けえ!!」
 阿呆らしい、そんなこんなの遣り取り、果ては罵り合い。

 だが、僕はどんな文句を並べられても彼女を殴った記憶が、無い。(・・・殴られたことはあるが・・・笑)と言うのも、僕の中にはやはり女は「守るべき存在」という意識があって、これは何も僕が古臭い部類の男だというわけではなく、自身の実父が生前よく酒に酔った勢いで実母を殴り、うずくまっていた光景が、当時、そして今日まで忘れられぬ想い出としていまだにこの奥底はっきりと記憶されているからに違いない。僕はいまや実父の面影を追っているけれど、幼い頃から成人するまでやはり何かと優しい母が心底好きだった。

 そんな昔かたぎの、耐え忍んで男に尽くす母の面影からなのか、どんなに現代女性は以前と歴然と違うと頭の中では認識していても、やはりいざ彼女にうんざりするほど詰られてもけなされても、どうしても彼女に手を挙げることなんて出来はしなかった。

 当時の彼女には僕の実母には無い、実があった。それは僕の言動、行動、書いた物、その全ての生産活動に及んで、僕を批判、非難するという、意識、発言、徹底的糾弾(笑)。実母にはけっしてそれらが無かった。僕は、母が愛しいほどに好きであり、亡くなった際は遂に滂沱の泪を流してしまうほどだったけれど、彼女には母とは違う、まったく相反した異質な感覚を感じていた。たからこそ四年近くも持ったのかもしれず、男と女というものは、ほんに先がわからないものだなあと、なにか大きな価値観で、さもとらえてしまいたくなるほどの衝動さえ感じてしまう(笑)。

 彼女にはほんとうにお世話になった。(僕が、世話した記憶はまず考えられない)。その後、彼女は僕の関係していた、さる劇団のいわばオーナーの座を退き海外に移住した。その後の消息は不明だ。

 僕を面と向かって批判する。そんな女性にこの頃、ようやく巡り会ったのですけれど、それまでの十数余年、あれほどまでに轟然と非難してくる異性に巡り会ったことは一度も無かった。僕がただたんに大人びてしまったのかも知れないけれど、それだけに、懐かしい、いま、会いたい一群のひとりですね。さてさて、この記事もなんと糾弾いたしますやら?(笑)。それにしても懐かしき香りを放つ、時代ですね、僕にとっては。あの時期もまた、僕なりの溜め息交じりの青春譜の一齣です。

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| 美城丈二@魂暴風;Soul storm*a dawn note |
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