永遠を焦がれるままに。A writer;美城丈二Another face綾見由宇也
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掌編稿『今宵の月のように、雨もまた』
2006-11-26 Sun 07:28
 いいじゃない?淋しそうだったから、慰めてやったまでよ。男の子、だもの。そりゃあ、泣きたいときだってあるさ。仕事、だけが能じゃないよ。ときには、ぼんやり触れ合ってもいたいでしょ?判ってあげな。察してあげなよ。そんな、ひとばかり攻撃するんじゃなくてね。なんだか、亮ちゃん、昔の出遭った頃の人一倍、優しい心遣い、ここんところめっきり鳴りを潜めていけすかないよ。ちょっと意固地に鳴り過ぎてない?、肩肘張って、あんたはそれでいいかもしれないけれど、周りの他人、巻き込んでどうも、それはちょっと違う。本来のあんた、らしくないよ。つらいね。きっといま、何もかも上手くいかなくて。でもひとの人生、いろいろあって、だからこそ嬉しいことが、より一層、こ気味いいって言うかさ。いっぺん、わたしでいいから吐き出してみたら?想うこと全部さ、吐き出してみたら?
 あら、雨が降ってきた。いま時分、珍しい。悲しい雨、だね。まるで亮かんのいまのこころを照らしているかのようだね。ははっ。わたしだってたまにはこんなことも言うんだよ。嗤うのは失礼、だよ。雨なのに、ぽっかり月が見えるね。明日も雨かな?。でも、いいじゃん?一日、雨もまた時にはいいもんだよ。「時雨のときに今宵の月がまた胸に染む」
  つらい時は 想いっきり泣けば
  いいんだよ
  なんて気安く
  言うなよ
  けど、なんだか嬉しい
  俺にはこんな時
  慰めてくれる
  君が居る
  俺は素直に
  その‘見えざりしもの’に
  感謝するね
  ありがとよ
  ちったあ辛いが
  ほんとにちったあ気が晴れた
  ありがてえ
  ほんとにそんな想い
  随分
  忘れちまってたね
  想いだした
  俺の傍らで俺の笑顔を褒めて
  くれる奴がいる
  それだけで俺はほんとさ
  生きてきて良かった
  まぁ
  「太陽は西へ沈む」って
  時にはいいことを言うじゃねえか
  当たり前のことを当たり前に想えなくなった時
  俺は俺じゃ無くなるんだろうね
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