永遠を焦がれるままに。A writer;美城丈二Another face綾見由宇也
スポンサーサイト
-------- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告 | top↑
さよなら、僕の「甘い蜜月」
2008-03-06 Thu 21:30
  ★まっくさん、有難う!!「 無理解という理解:美城×まっく=?」


 2006・7筆者・覚書
 ひとは、なぜ、生きているんだ、僕はなぜ、生きていかなくちゃならないんだ、とばかり想いつめていた時期があった。ひどく空虚な「暗い青春時代」の想い出です。だが、傍らの彼女は、いつもシニカルに嗤っていた。「しようがないじゃん、いまはそういうことに耐える時期ってことじゃん」「耐える?・・・簡単に、そう、言うなよ!!」

 喧嘩ばかりの毎日で、僕は恒にどこか飄然としている彼女を、多分、いま想えばきっと恨んでいた。「お金持ちのお嬢さんだからな・・・、奴にはこの苦悩は見えまい」僕は、そう、本気で考えていた(はずだ)。

 周囲の噂話にもひどく敏感で、そういった見えぬ気配に、直ぐ騒然となり、実際、酒の席で警察ざたになる、殴りあいも演じてしまい、そのたんびに彼女は、けらけらと笑いながら「また、お迎えにきましたあ」と暢気な舌を出し、僕の身元保証の立会人に進んで立候補しようとする。その余裕がとにかく厭で厭で仕方が無かった。

 「もう、いい加減、俺みたいな奴ほっといて誰かほかにいい奴、探せよ?」あの頃の、僕のそれが口癖・・・?

 「いいひと・・・?、あんたの言う、そのいいひとの定義がわからない。いいひとって何よ?、どんなひとがいいひとなの・・・?」
 「知るか、んなもん。自分で考えろよ。・・・もっとおまえにふさわしい相手だよ!!」
 「わたしにふさわしい相手・・・?、そうね、格好が良くて大金持ちで溢れるような情熱と夢を携えたひと」
 「ふん!!寝言、言ってらあ」
 「寝言なんかじゃないわよ。女は大抵、そう、想ってるわよ」
 「あっそう、じゃあ、そういう男を捜せよ」
 「いや、今だって居るのよ。言い募ってくる男ぐらい、何人だって居るわよ」
 「だったらよ、そっち、行けよ。俺なんかに関わるよりよお、そっち、行けばいいじゃん」
 「ほんとにそっち、行ってもいいのね。そっち、行くわよ」
 「どうぞご随意に!!、そっち、行け行け行け行けえ!!」
 阿呆らしい、そんなこんなの遣り取り、果ては罵り合い。

 だが、僕はどんな文句を並べられても彼女を殴った記憶が、無い。(・・・殴られたことはあるが・・・笑)と言うのも、僕の中にはやはり女は「守るべき存在」という意識があって、これは何も僕が古臭い部類の男だというわけではなく、自身の実父が生前よく酒に酔った勢いで実母を殴り、うずくまっていた光景が、当時、そして今日まで忘れられぬ想い出としていまだにこの奥底はっきりと記憶されているからに違いない。僕はいまや実父の面影を追っているけれど、幼い頃から成人するまでやはり何かと優しい母が心底好きだった。

 そんな昔かたぎの、耐え忍んで男に尽くす母の面影からなのか、どんなに現代女性は以前と歴然と違うと頭の中では認識していても、やはりいざ彼女にうんざりするほど詰られてもけなされても、どうしても彼女に手を挙げることなんて出来はしなかった。

 当時の彼女には僕の実母には無い、実があった。それは僕の言動、行動、書いた物、その全ての生産活動に及んで、僕を批判、非難するという、意識、発言、徹底的糾弾(笑)。実母にはけっしてそれらが無かった。僕は、母が愛しいほどに好きであり、亡くなった際は遂に滂沱の泪を流してしまうほどだったけれど、彼女には母とは違う、まったく相反した異質な感覚を感じていた。たからこそ四年近くも持ったのかもしれず、男と女というものは、ほんに先がわからないものだなあと、なにか大きな価値観で、さもとらえてしまいたくなるほどの衝動さえ感じてしまう(笑)。

 彼女にはほんとうにお世話になった。(僕が、世話した記憶はまず考えられない)。その後、彼女は僕の関係していた、さる劇団のいわばオーナーの座を退き海外に移住した。その後の消息は不明だ。

 僕を面と向かって批判する。そんな女性にこの頃、ようやく巡り会ったのですけれど、それまでの十数余年、あれほどまでに轟然と非難してくる異性に巡り会ったことは一度も無かった。僕がただたんに大人びてしまったのかも知れないけれど、それだけに、懐かしい、いま、会いたい一群のひとりですね。さてさて、この記事もなんと糾弾いたしますやら?(笑)。それにしても懐かしき香りを放つ、時代ですね、僕にとっては。あの時期もまた、僕なりの溜め息交じりの青春譜の一齣です。

関連記事
スポンサーサイト
別窓 | 物言う、僕。いまを生きる。 | コメント:0 | トラックバック:1 | top↑
<<千の夜‐ある夏の日の朝 | 美城丈二@魂暴風;Soul storm*a dawn note | 千の夜‐ある夏の日の朝 追文>>
この記事のコメント
top↑
コメントの投稿
 
 
 
 
 
 
  管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
トラックバックURL

FC2ブログユーザー専用トラックバックURLはこちら
自分を分かって欲しいというのは、ほとんどの人が持つ絶望的な望みであろう。理解を示してくれる言葉は嬉しいに違いないが、同時に、自分を自分から遠ざけてしまう誘惑でもある。こうして駄文を書いて、それでもコメ …
2006-08-11 Fri 12:36
top↑
| 美城丈二@魂暴風;Soul storm*a dawn note |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。